阿部 正房(あべ まさふさ)は、江戸時代の旗本。忍藩主阿部正能の三男。

万治元年(1658年)、阿部正能(当時は忍藩主阿部忠秋の養嗣子にして大多喜藩主)の三男として生まれる。寛文12年12月8日(1673年)、将軍徳川家綱にはじめて御目見する。延宝5年(1677年)7月4日、父の隠居と兄正武の家督相続にあたり、阿部家所領から上総国夷隅郡(旧大多喜藩領)のうち3000石を分与され、寄合に列する。

貞享4年(1687年)6月13日、小姓組番頭となり、同年12月25日、従五位下・越中守に叙任された。元禄10年(1697年)8月28日、書院番頭。宝永3年(1706年)11月26日に江戸城西の丸に勤務し、宝永6年(1709年)から本丸勤めになった。

享保7年(1722年)7月1日、辞職。そして同年12月22日に隠居し以信と名乗る。この時、家督を継いだ息子の正興から隠居料として600石を譲られた。享保13年(1728年)9月晦日、死去。享年71。

参考文献

  • 続群書類従完成会『新訂寛政重修諸家譜』第十、八木書店、1969年。

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