Common Voice(コモン ボイス)は、音声認識ソフトウェアの開発のための無料データベース作成を目的にして、Mozillaによって立ち上げられたクラウドソーシングプロジェクトである。このプロジェクトは、ボランティアによって支えられている。ボランティアは、自らのマイクを用いてサンプル文を読み上げた音声を録音し、また他のユーザーが録音した音声の正確性の検証も行う。録音された音声は、パブリックドメインライセンスCC0の下で利用可能な音声データベースに集められる。このライセンスによって、開発者は何らの制限や使用料等なしに、データベースを音声認識アプリケーションに利用することができる。非公式のAndroidアプリが利用可能である。

目的

Common Voiceは、多様性に富む音声サンプルを提供することを目的としている。Mozillaのカタリナ・ボルヒェルト(Katharina Borchert)によると、既存のプロジェクトの多くは、公共のラジオから作成されたデータセットを用いていた。ラジオの出演者には男性や標準的な発音の話者が多いため、女性の声であったり、特徴的な発音や訛りを持つ人々の声の標本数が少ない偏ったデータセットになりがちであった。

音声データベース

英語版Common Voiceデータベースは、自由にアクセス可能な音声データベースとしては、LibriSpeechに次ぐ規模である。2017年11月29日に最初のデータが公開された時点で世界中の2万人以上のユーザーによって、40万の検証済みの音声が登録され、録音時間は合計500時間に及んだ。

2019年2月、最初のバージョンのコーパスがリリースされ、これには18の言語の音声が含まれている。英語、フランス語、ドイツ語、中国語のほか、ウェールズ語やカビル語などの少数言語の音声も含まれている。全体として、42,000人以上の貢献者による約1,400時間の録音音声データが含まれている。

2020年12月現在、60言語、9,283時間の音声記録がデータベースに蓄積されており、そのうち7,335時間分がボランティアによって検証済みである。

関連項目

  • Forvo
  • Lingua Libre
  • クラウドソース (アプリ)

脚注

外部リンク

  • Common Voice

Raising Our Common Voice For The Web

Common Voice journal

Common Voice Issue 12, December 2020 CCIRA

Common Voice Makinelere Konuşmayı Öğretin

Common Voice Mozilla veröffentlicht den zweitgrößten öffentlichen