松本 勝太郎(まつもと かつたろう、1874年(明治7年)4月13日 - 1959年(昭和34年)2月2日)は、明治後期から昭和期の実業家、政治家、広島県多額納税者。貴族院多額納税者議員、第12代呉市長。松本組代表。呉商工会議所顧問。
経歴
広島県広村(現・呉市)出身。松本栄助の息子。1893年(明治26年)に家督を相続した。
土木鉱業運輸業を営む。松本組社長、呉工業社長、広島瓦斯電軌社長(広島ガス・広島電鉄)、芸南電気軌道社長、京城商工会議所議員、朝鮮土木建築協会長などを歴任。
1925年(大正14年)広島県多額納税者として貴族院多額納税者議員に互選され、同年9月29日に就任し、同和会に所属し1947年(昭和22年)5月2日の貴族院廃止まで在任。1928年(昭和3年)第14回万国議員商事会議、第25回列国議会同盟会議に出席のためヨーロッパに外遊した。
また、1935年(昭和10年)6月から1936年(昭和11年)9月まで呉市長を務めた。
人物
処世の信条は「権利よりも義務、忍耐節約」。宗教は真宗。趣味は園芸、囲碁。住所は呉市中通1丁目。東京宅は渋谷区穏田。
著作
- 『海外を巡りて』日本評論社、1929年。
家族・親族
- 松本家
- 長男・俊一(1897年 - 1987年、外交官)
- 二男・栄一(1900年 - 1984年、文学博士)
- 三男・賢一(1903年 - 1990年、呉市長、参議院議員)
- 四男
- 長女
- 養子
脚注
参考文献
- 交詢社編『日本紳士録 第31版』交詢社、1927年。
- 交詢社編『日本紳士録 第37版附録 多額納税者名簿』交詢社、1933年。
- 『広島県紳士録 昭和8年版』西日本興信所、1933年。
- 帝国秘密探偵社編『大衆人事録 第12版 近畿・中国・四国・九州篇』帝国秘密探偵社、1938年。
- 人事興信所編『人事興信録 第13版 下』人事興信所、1941年。
- 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
- 歴代知事編纂会編『日本の歴代市長 第3巻』歴代知事編纂会、1985年。
- 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
- 上田正昭他『日本人名大辞典』講談社、2001年。




