クサリヘビ亜科(クサリヘビあか、Viperinae)は、クサリヘビ科に属する亜科の一つ。タイプ属はクサリヘビ属。特定動物。

分布

アフリカ大陸、ユーラシア大陸およびこれらの周辺島嶼部。

形態

最大種は最大205cmのガボンアダーで、最小種は最大でも全長27センチメートルのドワーフアダー。体形は太い種が多い。背面に鎖状の斑紋が入るが、落ち葉の中などでは保護色になると考えられている。

頭部に赤外線感知器官(ピット器官)はない。

生態

砂漠から森林まで、さまざまな環境に生息する。ヨーロッパクサリヘビのように、北緯60度(北極圏)にも分布する種もいる。主に地表棲。

食性は動物食で、昆虫類、爬虫類、鳥類やその卵、哺乳類などを食べる。

繁殖形態は卵生、卵胎生の種が共にいる。

分類

13属におよそ95種が属する。

  • ハナビラクサリヘビ Eristicophis macmahoni
  • ツノメクサリヘビ属 Pseudocerastes - 3種 ツノメクサリヘビ Pseudocerastes persicus
  • オオクサリヘビ属 Macrovipera - 2種
  • Montivipera - 7種 ワグナークサリヘビ・マユクサリヘビ・アルメニアクサリヘビ・レバノンヤマクサリヘビ
  • ラッセルクサリヘビ属 Daboia - 5種 ラッセルクサリヘビ
  • クサリヘビ属 Vipera - 22種
  • Proatheris superciliaris
  • スナクサリヘビ属 Cerastes - 4種
  • ナイトアダー属 Causus - 6種
  • ノコギリヘビ属 Echis - 11種 カーペットバイパー
  • ブッシュバイパー属 Atheris - 15種 バーバーバイパー Ateris barbouri
  • アフリカアダー属 Bitis - 17種
  • Montatheris hindii

系統

以下のような系統樹が得られている。

人間との関係

強毒種に噛まれた場合、適切な処置を受けなかった場合は人間でも命を落とすこともある。保護色のためか、存在に気付かず踏みつけて噛まれることが多い。

出典

  • クリス・マティソン 『ヘビ大図鑑』、森光社、2000年、184-185頁。

【ヨーロッパクサリヘビの生態!】生息地や最大の大きさ等5個のポイント! 爬虫類大図鑑

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