仙台シティラビット(せんだいシティラビット)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が仙台 - 福島間を東北本線経由で運行していた快速列車の愛称である。

東北本線の『宇都宮線』区間内で運転される快速「ラビット」にちなんで命名された。

概要

東北本線の仙台 - 福島間で運行し、長町 - 岩沼間と大河原 - 藤田間で速達運転を行う。

廃止時の所要時間は1時間16分程度であり、普通列車(1時間23分程度)よりも約7分ほど短い。途中駅で先行列車を追い越すことは無い。

歴史

仙台 - 福島間は新幹線が並行しているため、毎日運転される快速列車の運行は長らく設定されず、国鉄分割民営化後に仙台 - 白石間に愛称なしの快速列車(後に福島まで延長)が休日1往復に限り運行されるのみであった。

しかし、規制緩和の影響で仙台 - 福島間をつなぐ高速バスの運行が開始されると、JR東日本仙台支社では高速バスに対抗する快速列車として当列車の運行を開始した。

仙台 - 福島間は、高速バス・JR共に中央競馬が開催される土休日の移動需要が大きいため、2003年には全区間で速達運転を行う臨時快速を土休日限定で運行開始した。この臨時快速は長らく毎週運行されていたが、東日本大震災の発生を機に仙台 - 福島間の需要が大きく落ち込んだため、2012年3月ダイヤ改正により運行取り止めとなった。

  • 1989年 - 休日のみ1日1往復で仙台 - 白石間快速列車として運転開始。
  • 1991年 - 福島まで運転区間を延長。
  • 1999年3月6日 - 宮城交通・福島交通・ジェイアールバス東北3社共同運行高速バスの運転開始に伴い土休日運転に変更。途中の停車駅は伊達、白石、大河原、岩沼の4駅で所要時間は70分。これに加えて在来線用往復割引切符大人1,800円の発売も開始した。
  • 2000年12月4日 - 若い女性を中心とした仙台へ向かう買い物客をターゲットとした高速バスとの競争が激化したために毎日運転となり、「仙台シティラビット」の愛称を付加。東福島への停車を開始。所要時間は64分で6分の短縮となっている。利用客も前年比3 - 4割増と好調に推移した。
  • 2002年12月1日 - 3往復に増発。増発分は桑折・藤田・槻木・名取にも停車。
  • 2003年6月1日 - 土休日に2往復増発。
  • 2003年10月 - 高速バスの競争が激化したため土休日に3往復増発。
  • 2004年3月 - 臨時列車の停車駅を白石・岩沼に限定。定期列車の船岡停車を開始。
  • 2005年12月10日 - 臨時列車の大河原停車を開始。
  • 2007年3月18日 - 臨時列車を1往復削減。
  • 2008年3月15日 - 臨時列車の名取停車を開始。
  • 2012年3月17日 - ダイヤ改正により定期列車3往復のみに削減。臨時列車は運転設定日数を大幅に削減して繁忙期のみとし、列車愛称を廃止した上での運転に変更。
  • 2016年3月26日 - ダイヤ改正により定期列車の南仙台・長町停車を開始。
  • 2021年3月13日 - ダイヤ改正による福島-仙台間における運行形態変更に伴い廃止、各駅停車に変更。

停車駅

福島駅 - 東福島駅 - 伊達駅 - 桑折駅 - 藤田駅 - 白石駅 - 大河原駅 - 船岡駅 - 槻木駅 - 岩沼駅 - 名取駅 - 南仙台駅 - 長町駅 - 仙台駅

停車駅の変遷

車両

2017年3月4日ダイヤ改正以降は仙台車両センター所属にする以下の3系列で組成される4両編成が充当される。

E721系0番台(5号)
E721系1000番台(1号・3号)
701系 E721系0番台(2号)
701系4両固定編成(4号・6号)

過去の車両

455・457系
417系(6号のみ)
719系

脚注

注釈

出典

関連項目

  • 日本の列車愛称一覧
  • 仙台 - 福島線(高速バス)

ここから、また下で行きます!快速仙台シティラビット! 仙台駅 (Sendai Sta.) Flickr

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仙台車両センター 719系 H35編成 の写真 鉄道写真投稿サイトTrainDirectory

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