鳴門市市民会館(なるとししみんかいかん)は、徳島県鳴門市撫養町南浜字東浜170番地にある多目的施設。建築家増田友也が鳴門市につくった19の建築のうち、最初の作品。隣接する鳴門市役所本庁舎とともに、日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選ばれている。

沿革

  • 1961年(昭和36年)
    • 3月末 - 着工。設計は京都大学工学部建築学研究室(増田友也研究室)が担当。工費は5537万円で、うち4900万円は厚生年金保険の還元融資、残りは市費。内容設備は市民外の有志や関係会社の寄付金によって整備される。
    • 11月3日 - 落成式。5日までの2日間、舞踊や卓球大会、NHKのラジオ番組公開録音などの開館記念行事が行われた。
  • 1962 - 1964年 - ローラースケート場を主体とする運営に。しかし、床の損傷が大きく、2年後にローラースケート場としての使用を停止する。
  • 1964年(昭和39年)- 鳴門市中央公民館として位置付けられ、「社会教育法」に則り、営利目的の事業などのイベントが禁止される。
  • 1974年(昭和49年)- 市民からの多目的利用の要望の高まりを背景に、中央公民館としての位置付けを廃止。
  • 2018年(平成30年)10月22日 - 新市庁舎整備の検討のため、鳴門市が設置した有識者会議(委員長・田中弘之鳴門教育大学副学長)は、市民会館と隣接する現市庁舎を解体し、跡地に新市庁舎を建設する案をまとめた。鳴門市はこれを受け、2020年度の着工を目指す。
  • 2021年(令和3年)2月 - 解体作業が終わる。

施設

  • 鉄骨造り一部鉄筋コンクリート造り
  • 床面積:2084m2(1階:1500m2 2階:376m2 地下:207m2
  • 集会場・収容人員:2,000人
バスケットボール:公式1面
バレーボール:公式1面、略式2面
バドミントン:公式4面
卓球:公式5面、略式10面

脚注

参考文献

  • 「鳴門市史現代編1」(1999年)

関連項目

  • 鳴門の増田建築

外部リンク

  • 徳島新聞文化面連載「保存か解体か 鳴門に残る増田建築」(2018年)
  • DOCOMOMO Japan
  • 鳴門市新庁舎建設基本計画検討委員会の議事録(2018-2019年)
  • 未来の鳴門を考える市民会

H_007 鳴門市文化会館 (撮影 林茂樹, 1980年代) 増田友也建築群アーカイブプロジェクト Flickr

鳴門市役所本庁舎 / 市民会館 / 共済会館 のVRツアーが楽しめます 未来の鳴門を考える市民会

JAPAN選定「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」 旅カメラ

鳴門市文化会館、市健康福祉交流センター )選定記念講演会のご案内 未来の鳴門を考える市民会

鳴門市ドイツ館 鳴門市 観光スポット イーストとくしま観光推進機構