概説
MGTOWは男性の自己決定権とそれによる自己実現を重んじ、自由意志や法的平等を求め、規範的な男性の自己犠牲によって他者に利益をもたらす社会的役割を拒否し、それは個人的権利を阻害する国家や宗教などのあらゆる権威や権力の否定にも繋がる。特に結婚や恋愛は男性に対して不平等な社会制度だとして否定する 。ジェレミー・ニコルソンは「サイコロジー・トゥデイ」誌においてMGTOWのことを、女性と付き合うことを止め、自分を高めることを追求する人たちだとしている。ケイ・ヒモウィッツは、MGTOWの意識下で、女性は結婚において上昇志向があり、男性を操作する人間だとみなされていると述べている。。 MGTOWは、女性に有利で、男性に不利なものに対して、またはそのような状況に反対して、女性中心主義という言葉を用いる。
ロゼリーナ・サレミがイタリア紙「ラ・レプッブリカ」に書いたところによると、日本において使われる「草食系男子」はMGTOWの一部であるとしている。 マック・ラモローは「バイス」雑誌において、草食系男子は日本の社会経済活動の帰結であるとし、一方でMGTOWは自分の意志で決断してなるものであるとしている。「DELFI」の記事によると、MGTOWはフェミニズムに反対する動きを指すが、一方で草食系男子は伝統的な性役割、例えばサラリーマンのようなあり方に対する反応であるとしている。
歴史
フランシス・ベーコンは『随筆集』(1625年、第三版)の「結婚と独身生活について」という項で「妻子は大きな事業の妨げとなる、偉大な功績は独身男性から生まれてきた」と述べ、結婚を男性の自己実現の妨げとみなし「独身男性は良い友である」と独身を推奨した。
1827年、「非常に数が多く、立派な」男性のグループがニューヨーク市のホテルに集まり、独身税の法案に対する抗議をニューヨーク議会で組織した。彼らは、この法案は「自由の偉大な憲章に直接違反している」と主張した。
1898年、John A. Hyndsによって「アンチ・バーデル・バチェラー・バンド」という団体が独身税の法案に反対するために結成され、自身の生活と自由を決定する基本的な権利、そして結婚しない権利のために戦った。彼らは独身税は独身を禁止し、男性に結婚を強制する試みであると批判した。
関連項目
- 個人主義
- 個人主義的無政府主義
- 独身
- 草食系男子
- 絶食系男子
- インセル - 女性と関係を持てない事から女性や社会に憎悪を抱く集団。MGTOWと異なる点は攻撃的であること。
- メンズリブ
脚注
外部リンク
- 女性を避け、社会とも断絶、米国の非モテが起こす「サイレントテロ」(週刊現代、八田真行 2ページ目でMGTOWについて言及)
- MGTOW Japan(日本における同志の集うサイト)




