正林寺(しょうりんじ)は、静岡県菊川市にある曹洞宗の寺院。

歴史

1517年(永正14年)、今川氏親の開基である。1476年(文明8年)、氏親の父今川義忠は横地氏と勝間田氏の討伐戦で、両氏の残党による襲撃で戦死した。氏親は父の菩提を弔うために寺を創建した。これが当寺の起源である。ちなみに氏親は父の死亡時、まだ幼少で家督争いが起きていた。それを調停したのが伊勢盛時、後に「北条早雲」と呼ばれることになる人物である。

境内

上記の経緯により、当寺には義忠の位牌や今川家家臣の墓などがある。また氏親の正室寿桂尼の画像や義忠の木像もある。

なお、正林寺内の磯辺山は、遠江三十三観音霊場の第二十九番札所でもある。

文化財

  • 寿桂尼画像(掛軸)(菊川市指定文化財 平成2年4月1日指定)
  • 今川6代義忠の木像(菊川市指定文化財 平成2年4月1日指定)

交通アクセス

  • 菅山ICより車10分。

脚注

参考文献

  • 静岡県日本史教育研究会 編『静岡県の歴史散歩(歴史散歩22)』山川出版社、2006年

菊川市・正林寺

国源山正林寺(今川義忠:菩提寺)・画像と案内図

円妙山大慶寺(太田資直:菩提寺)・画像と案内図

正林寺 菊川歴史くらぶ

正林寺 菊川歴史くらぶ