ジュリアード弦楽四重奏団(ジュリアードげんがくしじゅうそうだん、Juilliard String Quartet)は、アメリカの弦楽四重奏団。1946年にニューヨークのジュリアード音楽院の校長だった作曲家、ウィリアム・シューマンの提唱により、ジュリアード音楽院の教授らによって結成された。ヨーロッパ出身の弦楽四重奏団のような民族色はないが、完璧なアンサンブル、緻密で明快な音楽解釈、高度な統一感のもたらす音楽表現の広さにより、現代の弦楽四重奏団の最高峰の一つとされている。

バルトーク以降の現代音楽で積極的に演奏を行うほか、モーツァルトやベートーヴェンなどの古典でも演奏を残している。またバルトークやヒンデミット、エリオット・カーターなど、近現代の作曲家の全集を録音するなどレパートリーは広く、20世紀後半以降の音楽界への貢献は大きい。

メンバーの変遷

第1ヴァイオリン

  • 1946年 - ロバート・マン(Robert Mann)
  • 1997年 - ジョエル・スミルノフ(Joel Smirnoff)
  • 2009年 - ニコラス・イーネット(Nicholas Eanet)
  • 2011年 - ジョセフ・リン(Joseph Lin)
  • 2018年 - アレタ・ズラ(Areta Zhulla)

第2ヴァイオリン

  • 1946年 - ロバート・コフ(Robert Koff)
  • 1958年 - イシドア・コーエン(Isidore Cohen)
  • 1966年 - アール・カーリス(Earl Carlyss)
  • 1986年 - ジョエル・スミルノフ(Joel Smirnoff)
  • 1997年 - ロナルド・コープス(Ronald Copes)

ヴィオラ

  • 1946年 - ラファエル・ヒリヤー(Raphael Hillyer)
  • 1969年 - サミュエル・ローズ(Samuel Rhodes)
  • 2013年 - ロジャー・タッピング(Roger Tapping)

チェロ

  • 1946年 - アーサー・ウィノグラード(Arthur Winograd)
  • 1955年 - クラウス・アダム(Claus Adam)
  • 1974年 - ジョエル・クロスニック(Joel Krosnick)
  • 2016年 - アストリッド・シュウィーン(Astrid Schween)

外部リンク

  • Juilliard String Quartet 公式サイト(英語)

ジュリアード弦楽四重奏団/ベートーヴェン、バルトーク、ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲

ドビュッシー:弦楽四重奏曲、ラヴェル:弦楽四重奏曲 ジュリアード弦楽四重奏団(1959) ドビュッシー、ラヴェル HMV&BOOKS

LP レコード ジュリアード四重奏団のシューベルト/弦楽四重奏曲第15番 英Columbia 3504

ジュリアード弦楽四重奏団 L. v. ベートーヴェン:大フーガ 変ロ長調 Op. 133 Juilliard String Quartet L

LP レコード ジュリアード四重奏団のモーツァルト/弦楽四重奏曲「ハイドン・セット」 独CBS 3442